リファクタリング・ウェットウェア — 達人プログラマーの思考法と学習法
子供がいる人なら、親の「言うこと」はめったに聞かない子供でも、親の「やること」はいつもまねをしていることにお気づきではありませんか?(23ページ下から2行目)
直感をはじめとする、多くのきわめて有効な思考プロセスは、合理的でも、理性的でもないのです。それでよいのです。結婚している人なら、それが理性的な決断であったか思い起こしてみてください。(51ページ5行目 )
何かを学ぶのにもっとも簡単、かつ効果的な方法は、人に教えてみることです。 (174ページ9行目)
認識の多くは予測に基づいており、予測はコンテキストと過去の経験に基づいているため、リアルタイムの入力は二次的な地位を占めることになります。(199ページ9行目)
言葉が介入する余地のない技能を、頻繁なフィードバックの反復と短いフィードバックギャップ(実際の行動とその行動についてのフィードバックを得る時間差)から、言葉の介入を許さずに学び取るわけです。(190ページ1行目)
達人は初心者や中級者と何が違うのか。「ドレイファスモデル」をもとに達人の域に達する方法を探る。
ワザを身につけていく過程を分析して初心者から達人までを比較し、それぞれのレベルの「仕事っぷり」がどう違うのかを考察し、最終的な目標とも言える「達人」が、どう仕事をこなしているか、そのやり方を自分のものにするにはどんなトレーニングが効果的かを紹介します。
「リファクタリング」はソフトウェア業界の言葉で、外から見た姿(外部仕様)は変えずに中身を改良する(わかりやすく整理する)こと、「ウェットウェア」はハードウェアとソフトウェアの両方の特徴を合わせもつ「濡れた」存在、すなわち「脳」を表す言葉です。出版元のオライリー・ジャパンがコンピュータ関連に強いのでこのタイトルになったのですが、決してコンピュータの専門家向けの本ではなく、一般の人にも面白い情報満載の本です。
お知らせ
- 更新情報 ―― 書評・コメント(2024年9月12日) 正誤表(2022年10月3日)
- 日本経済新聞のサイトで紹介されました(2024年6月)
- 重版(第13刷)決定しました(2022年4月)
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- 書籍の目次
- 原著者まえがき他
- 訳者あとがき
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- 書評・コメント(書籍やウェブサイトでの書評、ブログでの言及など)
正誤表・追加情報
- 正誤表(お気づきの点は連絡ページからご連絡いただければ幸いです)
- 書評・コメント — 書籍やウェブサイトでの書評、ブログでの言及など。ほかの方が実践なさっていらっしゃること、考えたこと等をお読みになるのもおもしろいかもしれません
- 付録 — 訳者の好きなフレーズなど ハントさんのブログから
参考ページ、注釈等
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