Pre-Mortem
- プロジェクトが大失敗する経緯を予見するゲーム 英語版
- プレイヤーの数: 何人でもかまわないが、小グループで行うとより率直に話し合うことができる
- 所要時間: 取り組みの範囲によって異なる。プレイヤー1人あたり最長で5分
- 本のページ: p. 117
進め方
このゲームはプロジェクトの開始時に行うといちばん効果が上がります。プロジェクトチームの主なメンバーが全員参加し、まずは目標を定め、計画を立て、理解したところで、このゲームを行うのです。「どのような問題が起こるでしょうか」といった簡単な質問から始めますが、「このプロジェクトが大失敗に終わるとしたら、どのような経緯をたどってそうなるでしょうか」といった具合に表現を少し強めてもかまいません。
これはチームにとっては、これまでに皆で経験してきたことを顧みて、誰もが認識してはいるものの無視してきた重要な問題やリスクを顕在化させる機会です。手遅れにならないうちに、手つかずのままになりかねない懸念を声にすることができるチャンスなのです。小グループでこうした問題を明らかにするには、簡単なディスカッションで十分でしょう。大人数のグループなら「貼り出し法」やリストの作成が必要かもしれません。
このゲームの締めくくりには、リストアップした懸念やリスクのランク付けや投票を行って優先順位を決めます。続いてこうしたリスクに対処するのに必要な行動を皆で考えます。これはプロジェクトの進行に合わせて、後日の会議で議題として取り上げてもよいでしょう。