ヒストリーマップ
History Map
History Map
- 組織の歴史観を共有するゲーム 英語版
- プレイヤーの数: 10~50人
- 所要時間: 30分~1時間30分
- 本のページ: p. 99
進め方
- 模造紙の下のほうにサインペンで時間軸を描きます。数枚が時系列でつながるよう、紙の 端と端とをくっつけてて壁に貼り、時間軸の下に年を書き入れます。年は適当なところか ら始め、不必要に遠い昔までさかのぼらないこと。長い歴史をもつ組織なら 5年、10年ご との単位にするとよいでしょう。年と年の間には、文字や絵を入れたり付箋を貼ったりす るスペースを十分に取っておいてください。参加者がよく知っていると思われる年や、組 織に大きな成長や変化があった年には、スペースを余分に取っておきます。
-
参加者は自分の名前と自画像を付箋に書き、年表の自分の入社年(あるいは入学年など組
織に入った年)の上に貼ります。参加者が貼りに来たら質問をして、組織に対する第一印
象や入社の動機について話してもらいます。「古株」の社員が貼りに来たときには特に注
意が必要です。豊富な経験をもち、他の参加者にいろいろなことを教えてくれるでしょう
から、忘れずに話をしてもらってください。「古株」の人々はヒストリーマップを作るとき
になくてはならない存在です。
オプション
付箋を貼る際、参加者全員を立たせ、入社順に並んでもらいます。参加者同士で尋ね合い ながら誰がいつ入ったのかを確認し、自分たちで列を作ります。順番に並べたら、気づい たことや感じたことを言ってもらいます。
-
参加者に次の事柄について質問をします。その答えをもとに、字や絵を使ってヒストリー
マップを作っていきます。
●組織の成功
●学んだ教訓
●首脳陣やビジョンの変化
●理念の変化
●市場の動向
●組織の再編成
●規制の変遷
●収益、社員数の変化
●主要プロジェクト、など
- 即興で絵を描く自信がなければ、事前にマークを決めておき、書き込んだ内容がどういう 種類のものか、すぐ見分けのつくようにするとよいでしょう(たとえば、成功は星印で、 収益や社員数の増減は矢印で、プロジェクトは道具箱で表すといった具合です)。マップ に内容を書き込みながら、それについてコメントしたり、参加者が自由に答えられるよう な質問をしたりして、会話が途切れないようにします。
- 出てきた内容を要約し、どんなことに気づいたか、なぜ組織の歴史が重要だと思うかを参 加者に尋ねます。組織の歴史の中で繰り返し現れる傾向を探し、口頭で歴史を未来に結び つけます。参加者に意見や感想、気づいたことを言ってもらいます。