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英日翻訳講座 翻訳ダンベル
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第126問 日本語表現の問題

次の日本語の文章で問題なのは下の4つのうちどれでしょうか。ひとつ選んでください。

問題は、どこまで深く掘り下げたかどうかだ。

a. 「問題は」のあとの読点が不要
b. 「どこまで」という語がくだけすぎ
c. 「かどうか」の「どうか」が不要
d. 最後の「だ」は「である」にすべき

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解答・解説

 

正解は c. の「『かどうか』の『どうか』が不要」です。

「どこまで」と「かどうか」が相容れないのです。「どこまで(how deep)」がいわゆる5W1H(when, where, who, what, why, how)のように特定の答えを必要とする質問であるにもかかわらず、後ろにイエスかノーを求めるいわゆる「イエス・ノー・クエスチョン」であることを示す「かどうか」がついているのですから。

課題文は「問題は、どこまで深く掘り下げたかだ」でよいのです。「かどうか」は、たとえば「問題は、深く掘り下げたかどうかだ」のように使いますが、これでは意味が違ってきます。

意味の違いは疑問文にしてみればはっきりします。つまり、「どこまで深く掘り下げたのか」と「深く掘り下げたのかどうか」です。最初の文は「どこまで深く掘り下げたか」を言葉で説明しなければ答えられませんが、2番目の文はイエスかノーで答えられます。

この間違いは、テレビニュースなどの話し言葉で時々耳にしますが、翻訳学習者の間でもたまに使われることがあります。書くときに注意すると同時に、推敲の際も、こうした表現がないかどうかチェックする必要があります。

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